2010年3月 3日
セロ弾きのゴーシュのあらすじ
ゴーシュは町の活動写真館の楽団「金星音楽団」でセロ(チェロ)を弾く係。楽団では近く町の音楽会で演奏予定の「第六交響曲」の練習を続けていたが、ゴーシュは下手なためにいつも楽長に厳しく叱責されていた。そんなゴーシュのもとに、カッコウを始め様々な動物が夜毎に訪れ、いろいろと理由を付けてゴーシュに演奏を依頼する。そうした経験を経た後の音楽会本番で「第六交響曲」の演奏は成功し、司会者が楽長にアンコールを所望すると、楽長はゴーシュを指名した。ゴーシュは当惑しながらも、動物たちの訪問を思い出しつつ、「印度の虎狩り」という曲を夢中で演奏する。その演奏は楽長を初めとする他の楽団員から賞賛を受けることになった。
鑑賞
ゴーシュの性格は粗野で、楽長に叱られた鬱憤晴らしに、弱者(生意気な猫)を虐めるなど卑屈な若者として描かれている。 しかし動物たちへの無償の行為を通じて次第に謙虚さと慈悲の心が芽生え、それによって真に音楽を理解できる青年へと成長していったという物語になっている。
楽長の指摘は、音が遅れた(リズムが悪い)、糸(音程)が合っていない、感情が出ないであった。 ゴーシュは猫から何も学ばなかったが、知らずに重要な曲の選択と予行演習をここで行っている。ゴーシュはカッコウとの反復練習で自らの音程の狂いを自覚する、さらにタヌキの鋭い指摘によって、自分の楽器の特性を知ったのである。 また、ネズミの母親からゴーシュが人知れず役立っていることを教えられ、自信を持つ。 ゴーシュは、小心者であったが、この自信によって大観衆を前に怒りをぶつける度胸を獲得したのである。 リズム、音程、感情の三つが改善された結果、ゴーシュの演奏が聴衆の心を動かしたのである。 ゴーシュは楽長から褒められて初めて自分の上達を知り、動物達から恩恵を受けていたことに気づいたのである。
なお、カッコウに謝罪しながら、猫への謝罪がないことについて、単に賢治が猫嫌いだったからという説や、猫を虐め過ぎると二度と帰ってこなくなる(謝罪でめでたしとならない生き物である)ことを賢治はよく知っていたという説、最後のせりふは回想であって、謝罪ではなかったという説など様々な議論がある。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
セロ弾きのゴーシュの本をよく読んでいました。
読み返してみようという気になりました。
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